2021年06月03日

家族がコロナに感染した時、何ができるのだろう?

私には大阪市内で一人暮らしをしている70代の母がいます。

先週その母が体調を崩し、コロナに感染していることがわかりました。

人一倍感染に気を付け、家に籠るようにして生活していた母だけに、

そのショックは相当なものだったようです。


今回のブログは家族がコロナに感染したと知った時、接触できない感染者の家族ができることは何もないのか・・・。
家族の症状が悪化していく中で、個人的に感じたことや考えたこと・実際におこなった対応を体験記として、書いてみたいと思います。


※コロナに関しては、短い期間で新しい事実が出てきて、対策が変更・追加されたりしていきます。
また、地域によっても考え方は変わります。これはあくまでも私が個人的に体験した体験記です。
現時点で、自宅療養されているご家族の方に何かしらのお役に立てればと考えます。


@ 「幸せな低酸素症」と言われ、自覚症状がない場合があるCOVID-19


・初期段階

 母の場合、まず食欲不信や倦怠感からはじまり、乾いた咳が二、三日続いた後に発熱し、しばらくの間、高熱が続きました。
心配でしたが、母のもとにはもちろん通うことはできず、電話やメールで体調をフォローしていくしかない状況でした。

保健センターからは簡易の食材やパルスオキシメータ(血中酸素飽和度測定器)が宅配され、連絡手段は電話だけという状況の中、本人の主訴を頼りに病状の変化を判断していくしかない状況でした。


・発熱が続いて5日後。判断が患者のみなのが裏目にでることを感じる。

発熱してから5日目。
解熱剤の服用で熱が少し下がりはじめたころから、パルスオキシメーターの値が91〜93%台を推移し始めました。

保健師さんも気にかけて連絡をくれており、念のため、入院予約を取ることも提案してくださったそうですが、
母が『熱が少し下がったから体が前より楽になった気がする。それほど息苦しさは感じないので、しばらく様子をみたい。』
と発言したことで、入院の話はそのまま流れてしまいました。

 私が母にその話を聞いたのは、すでに保健センターの業務が終了した後で、母はやはり息苦しさはあまり変わらないと話していました。
しかし、コロナ感染者が急死する背景に「幸せな低酸素症」が隠れている場合があるという記事を以前読んでいたことや
母の弱音を言わない我慢強い性格などを考えると、どうしても拭えない強い不安がありました。

その後も1〜2時間おきに連絡を続けていた時、母がぼそっと『どうしても寝ることができない。横になっても寝れない。』と言うのを聞いて、
何かがおかしい、やはり低酸素が進行している気がするという根拠は無いが、無視できない直感のようなものが働きました。
そこからは母を説得し、入院予約を取るために動き出して、運良く、3時間後には病院が決まり、入院することができました。


初期での働きかけの大切さを実感

 結果として、母は重度の肺炎状態に陥っており、いつ急変してもおかしくない状態でした。
先生曰く、そのまま自宅にいれば、夜間に悪化して、亡くなっていた可能性もあったそうです。本当に肝の冷えるような出来事でした。
きっと昼間の保健師さんもそれを心配してくれていたのだと思いますが、「緊急性の高い症状」とされるパルスオキシメーターの数値が
93を下回っていても、やはり本人の入院意思が尊重されてしまうことがあります

 今回のことを通して、自覚症状のない感染者が正しく入院選択できるようにするには、行政だけに頼らず、
機器の数値を参考に、家族からも地域のコロナサポートへ連絡するなどの対応が必要ではないかと感じました。
ただし、身寄りのない方には、そのような対応ができないため、日中での注意深い観察がより必要になってくるだろうと思います。


POINT
コロナ感染症は、軽症から自覚症状を伴わないまま、急激に進行することがある。
自宅療養者が急変した時、呼吸状態が深刻で、自力で救急車を呼ぶことができない場合がある。
そのため、低酸素症の早期発見と早期対応(できれば日中のうちに)が大切であり、感染者の予後につながる。


A 入院前までの自宅療養者に対するサポート体制を確認し、
緊急時にスムーズに連絡できるようにしておくことの重要性。


・行政にまかせきりにせず、家族も症状を把握する

 大阪市では、軽症の場合、症状について自動音声による電話か、スマートフォンアプリでの本人申告となるようですが、
母の場合はパルスオキシメーターの値が低かったことから、担当保健師さんの判断で3〜4時間おきに自宅に電話があったそうです。

ただし、保健センターも自宅療養者の増加で業務が逼迫しており、基本家族への連絡はありません。
それは仕方がないことなので、自分でも母の病状の変化を見逃さないよう、定期的に連絡をとるようにしていました。

そんな中で心配だったのは、夜間や休日の急変でした。
保健センターの業務時間外に関しては、自宅療養者専用ダイヤルに自分で連絡するように説明があります。
しかし専用ダイヤルはあらゆるコロナ関連の相談が舞い込むため、
保健師さんが把握している個々の自宅療養者の情報は共有できていない場合がほとんどです。母の場合もそうでした。

私の場合は日中の間に、専用ダイヤルに何度か連絡し、今後悪化した場合、入院予約をとるためにどのような手順や基準が必要なのか?
急変時の対応についてなど、気になることを事前に確認するようにしていました。

職員の皆さんはとても親切で、どのような質問にも丁寧に答えてくださったので、
その後異変に気付いた時にも落ち着いて対応できたように思います。

POINT
日中と休日・夜間の連絡先が違うので、すぐに連絡できるようにしておく。
わからないことは、感染者の容体が落ち着いている間に確認しておく方が安心。
担当の保健師さんとは業務時間外は、こちらから連絡がとれないので(業務規定)、
注意が必要です。

B 家族が連絡係になり、呼吸状態が悪くなっている患者の負担を減らす。


 自宅療養をしていて、症状が改善しない時に一番悩むことは、入院のタイミングです。
コロナウイルスの恐ろしいところは、症状が急速に重症化していくケースがあるということ。

救急車を呼ぶほどではないが、今後の経過に不安がある場合、入院予約を申し込める場合があります。
日中は地域の保健師さんが仲介してくれますが、夜間や休日に入院予約を行いたい場合、
原則本人が直接専用ダイヤルに連絡し、医師と電話で話すことが必要です。
その会話を通して、入院が必要な状況であるかを医師が判断します。


入院手続きへの負担が患者の負担になると実感

 その際には、名前や住所、今までの経過などの個人情報を本人が、すべて伝えなければなりません。
しかし、自分から入院を申し込む段階にあるコロナ感染者の多くは、すでに呼吸状態が逼迫している場合も多いので、
その作業が大変辛いものになることがあります。

 私の場合、状況がわかっていたこともあり、本人より先に専用ダイヤルに連絡し、経過を伝え、
職員の皆さんに情報共有をお願いすることができました。(母の電話をどの方が受けてもスムーズに医師に繋げていただくために。)
母は呼吸状態がわるく、話すのがとても辛い状態だったので、その後の医師や救急隊、入院先の看護師さんとの連絡係にしてもらえて、
とても助かりました。後で分かったことですが、入院時の検査では肺がすっかり真っ白になっており、
すでに重度の肺炎状態になっていたようです。※参考までに。母の場合ですが、入院時は意識もしっかりあり、息切れはあっても会話が可能で、ゆっくりですが自分で歩くこともできていました。


・現在世の中でおこっていることを自分ごととして受け止める

 現状、感染した家族と離れて暮らしている場合、入院するまでの期間、行政はご本人としか連絡を取らない場合がほとんどです。
(自宅療養者の数が多く、家族まで対応できないため。ケアしたくてもできない現実があるのだと思います。)
そのため、感染者に対する情報があまり入ってこない中、ご家族が知らない間に症状が進んでいたり、夜間連絡ができない状態に陥り、
そのまま亡くなってしまうケースもよく聞きます。

 まずは、お住まいの地域のコロナ専用サイトを確認し、そこに掲載していないことで心配なことは、
専用ダイヤルで事前に確認しておくことをおすすめします。(数週間の単位で内容が変化することもあるので、注意が必要です。)
大阪市では入院基準の目安なども掲載されていますが、電話での様子や主訴に頼らなければならない状況の中、
パルスオキシメーターの値はかなり重要視されているようです。
私が相談センターに確認した時には、(母の場合は)90台を切ったら、すぐに救急車を呼んでくださいとの指示がありました。
※救急車を呼ぶ判断については、その時の感染者の病状により違います。必ず、ご自身で、感染者の病状を伝え、正しい指示を確認するようにしてください。

しかし、パルスオキシメーター配布の対象にあたらない療養者も多くいますので、そのような療養者が静かに低酸素に陥ってしまった時には、ますます入院のタイミングが難しくなります。何かおかしいと感じた時には、自費になりますが、一時的にパルスオキシメーターのレンタルをするのも一つの方法かもしれないなと感じました。

POINT
一人で自宅療養をされている方にとって、入院のタイミングを判断することは難しい。
たとえ、入院予約ができても入院先がすぐに見つかるとは限らない。
保健師さんも行政の職員の方々も医療関係の皆さんも、今できる限りで精一杯関わってくださっている。
しかし距離がある分、できることには限界があるということ知っておく必要がある。


<まとめ>

 恥ずかしながら、家族がコロナに感染してはじめて、地域のコロナ感染専用サイトを確認しました。
自分が今までいかにコロナについて他人事のように考えていたのかがわかり、反省するとともに、コロナはすでにすぐそばまで来ているのだと言う危機感がわきおこっています。

 現在も母は病院で闘病中ですが、まだ回復のめどはたっていません。入院治療を受けている感染者の方はもちろんですが、自宅療養やホテル療養をされている感染者の皆さんが
早期に回復されることを心より祈っております。


私が参考にしたサイト等

大阪府新型コロナ感染症関連特設サイト

新型コロナウイルス感染症対策支援情報サイト

大阪市の公式HPの中にある自宅療養者への説明資料






posted by こもれび at 08:35| 心身の健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。