2020年05月26日

他者への想像力

今回は金子みすゞさんの『さびしいとき』という詩をご紹介します。

小学生の頃、クラスで孤立していた時に、私の心を勇気づけてくれた詩です。


『さびしいとき』

わたしがさびしいときに、よその人は知らないの。

わたしがさびしいときに、おともだちは笑うの。

わたしがさびしいときに、おかあさんはやさしいの。

わたしがさびしいときに、ほとけさまはさびしいの。

「金子みすゞ全集」JULA出版局より

詩の解釈は読む人によって、読むタイミングによって、色々あると思いますが、SNSやオンライン会議・オンラインクラスなど、新たなコミュニケーションツールが増えてきた今の時代にこそ、もう一度読んでみたい詩だなと思いました。

私たちは普段、自分の価値観や潜在印象によって、
世の中や他者を自分が見たいように見、感じたいように感じていると言われています。だからこそ、他者の言動を誤解したり、それによって傷ついたり、傷つけたりするのではないでしょうか?

思えば、私の今までの人生は、本当にそのようなことの連続でした。
他者の言動に一喜一憂し、気づかないうちに心ない言葉で、傷ついたり、傷つけたり。
今も大して成長はできていないのですが、子どもが生まれて、子どもの心に触れる中で、ありのままの子どもの姿や本質を感じ取れるような母親になりたいと願うようになりました。

また、子どもたちが新しいコミュニケーションツールをより良く活用し、多くの可能性とつながっていくためにも、自分のものさしで他者をはからず、他者の立場に立って考えることができるということは、とても大切なことのように思います。
まずは、家庭の中で、親が見本になって、そういう姿を少しでも見せてあげることができれば、子どもの中にも他者に対する視点が少しずつ育まれていくのではないだろうかと思います。

私たちは、決して他者を完全に理解することはできません。だからこそ、時に俯瞰的な意識で、相手を感じ、相手の気持ちを想像し、寄り添っていく努力を続けていかなければならないのかもしれません。

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posted by こもれび at 02:48| 心身の健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする