今回は、助産院が大阪上本町に拠点を置いていた頃。地域の先輩助産師さんたちをお招きし、頻繁に開催していた助産師相談会の内容を載せようと思います

第1回は、お子さんの食事についてのお悩みに、具体的に答えています。
テーマは『食事中のこどものマナーについて』でした。
この記事が、子育てのお役に立てれば、幸いです。
1〜2歳ごろのこどもたちにとって、食事のマナーを伝えることや守らせることは大変難しく、労力のいることです。
まだ食事自体に興味のない場合もあるし、親の伝えようとしていることがうまく理解できないこともあります。
また集中できる時間も短く、ちょっとしたことをきっかけに遊びに移行してしまうことも・・・。
大切に調理した食材を投げたり、こぼしたりされれば、悲しい気持ちにもなるかもしれませんね。
そんな時どこまで見守り、どこまで注意すれば良いのか、分からなくなることがありませんか?
<助産師や参加者からのアドバイス>
あまり親の側が手を出し過ぎたり、注意が行き過ぎると、こどもにとって食事が楽しいものではなくなってしまいます。
特に1〜2歳は食事を楽しむ感覚を大切にしたい時期です。
関わりのポイント

@ ママやパパがおいしく食事をとっている姿をみせることも効果的です。食事の時間は、ただ栄養を摂取するだけの時間ではありません。
できるだけ一緒に食事をとって、「おいしいね。」と楽しくコミュニケーションをとっていきましょう。
TVをつけていたり、そばにおもちゃがあるとこどもの気が散りやすくなります。
食事の時間にはできるだけ、関係ないものをそばに置かないようにしましょう!
A 食事を始める前に、汚しても構わない環境作りを行うと片付けが楽になります。また、食材をこどもが食べやすいように調理する工夫も行ってみましょう。
たとえば・・・
●あらかじめ、テーブルの下にビニールシートを敷いておいたり、お手拭きやまわりが汚れてもすぐに拭き取れるようなシートやふきん、ビニール袋をそばに準備しておくと便利です。
●おかずにおやきや一口サイズのおにぎり、スティックなど、手に持ちやすいものを取り入れてみましょう。1歳は手づかみでOK!自分の手を使って自分で食べることで、食事への意欲がわくだけでなく、感覚機能や運動機能を高めてくれることにも繋がります。
B 集中して食べることができている時やスプーンなどの道具が上手に使えた時には、しっかり褒めてあげましょう!
こどもの褒め方については色々ありますが、1〜2歳はまだ言葉の意図や奥行きを理解しづらい年齢です。
難しく考えずに、できたことを一緒に喜ぶ気持ちで、素直にほめてあげれば良いと思います。
C 汁に手を突っ込んだり、食材を投げたりするような行為があまりにも続くようなときは、分かりやすいことばで優しく食事のルールを伝え、一度食事を切り上げましょう。
親がこどもの行為に反応しすぎるとこどもは面白くなって、さらに繰り返すということがよくあります。
「食べ物をなげたら、ママはかなしいな。」と素直な気持ちを伝えてみるのも効果的です。いつかは成長と共にできていくことなので、この時期は根気強く、気長に見守ってあげてくださいね。
以上、ある日の助産師相談会の様子でした

参考になれば幸いです

では、また次回のブログでお会いしましょう!