2020年03月27日

今を生きる

ママ、死んだらどこに行くんだろう?
みんなとは、もう会えなくなるのかな?

うちの子どもたちが死について、質問するようになったのは、大好きな祖父が亡くなって、1ヶ月ほど経った頃でした。
命には限りがあって、誰しも…自分も…いつかは死んでしまう存在なのだ…ということが現実味を持って感じられた初めての体験だったのだろうと思います。質問しながら、「死んでママと離れたらどうしよう…悲しい…」と2人して泣きじゃくっている姿を見ると、とても胸が痛くなりました😞

思い返せば私も小学生の頃、『死』について取り憑かれるように考えていた時期がありました。
根暗で、家族にも心を開くタイプではなかったので、いつもひとり布団にくるまっては、死への恐怖や今過ごしている現実の儚さを思って、結局最後は独りきりだという孤独感に絶望し、押し潰されそうになっていたような記憶があります
大袈裟に思うかもしれませんが、当時はとても真剣でした。
皆さんにもそのように、死に向き合った記憶が少なからずあるのではないでしょうか?
私のように、自分の中で負の感情を膨らませていくのは、決して良いことだとは思えませんが、そういう葛藤もまた、人として成長していく上で、大事なことなのかも知れないなと思います

冒頭の子どもたちからの質問に対してですが、明るい作り話をして慰めたり、ごまかすのはやっぱり何だか違う気がしたので…ヨガの教えにもある過去でも未来でもなく、今を生きる”という視点から話をしてみました。
『ママもね。小さい頃、死んだらどうなるんだろうって考えたことがあったけど、結局わからなかったんだよ。死んだことがないしね。苦しみも悲しみもなくて、楽しいところだったらすごく良いなって思うし、そう信じてるよ。
みんな いつかは死ぬし、命には限りがあるけれど、だからこそ命の今を大切に生きていくのが一番大事なことだと思うけど、どうかな?
ママは、2人とくっついて寝る、この瞬間がすごくすごく好きなんだけど、それも永遠ではないしね。当たり前のことって世の中にはないんだなと思ったら、もっと家族の今を大切にしたいなっていう気持ちになるんだよ。2人にも今を大事にして、いっぱい楽しんで生きてほしいな。』という感じのことを話したように思います💦
子どもたちは、わかってか…わからずか…『今をいっぱい大事にする!楽しく毎日する!』と言っていたような気がします
きっとこんな話をしたことも数日後には忘れてしまうだろうし、私もすぐに日常に流されて、今が見えなくなってしまうかもしれません。
でも人生の折々で…ふとこの時のことを思い出して、子どもたちにとっても私にとっても、今に立ち返る良いきっかけになればなと思いました
また、今をどう生きるかということは、コロナウイルスの影響で、困難な状況にある現在の私たちにとっても大切なことなのかもしれませんね。
今回は谷川俊太郎さんの『生きる』という詩をご紹介して、終わりたいと思います
有名な詩なのでご存知の方も多いと思いますが、小学生になったら、子どもたちにもぜひ朗読してもらいたい、素敵な詩です

生きる  谷川俊太郎

生きているということ
いま生きているということ
それはのどがかわくということ
木もれ陽がまぶしいということ
ふっと或るメロディを思い出すということ
くしゃみをすること
あなたと手をつなぐこと

生きているということ
いま生きているということ
それはミニスカート
それはプラネタリウム
それはヨハン・シュトラウス
それはピカソ
それはアルプス
すべての美しいものに出会うということ
そして
かくされた悪を注意深くこばむこと

生きているということ
いま生きているということ
泣けるということ
笑えるということ
怒れるということ
自由ということ

生きているということ
いま生きているということ
いま遠くで犬が吠えるということ
いま地球が廻っているということ
いまどこかで産声があがるということ
いまどこかで兵士が傷つくということ
いまぶらんこがゆれているということ
いまいまが過ぎてゆくこと

生きているということ
いま生きてるということ
鳥ははばたくということ
海はとどろくということ
かたつむりははうということ
人は愛するということ
あなたの手のぬくみ
いのちということ

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posted by こもれび at 22:46| 心身の健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする